使用時間10時間程度でO/Hを行なうレーシングエンジン決して安いとは言えないランニングコスト。だからこそ一基一基ドライバーの顔を思い浮かべながら心をこめて大切なエンジンをO/H致しております。その様子を紹介したいと思います。
エンジンの分解:お預かりしたエンジンの状態を測定、記録しながら分解していきます
エンジンの清浄:分解したパーツのカーボン除法やアルミクリーナーを使用して清浄して行きます
シリンダーのボーリング・ホーニング:マシンを使用して作業していきます。ボーリングは一気にクリアランスを広げたい時に行ないます。ホーニングはシリンダー壁を整えたい時やボーリング作業後は壁が荒い為に行う作業です。今回はシリンダーの歪が少し大きかった為ボーリング作業も行ないました。
エンジンの組み付け:分解後清浄したパーツをメーカーの基準値以内に調整しながらグリース、オイル、液体ガスケットなどを使用し組み付けて行きます。
キャブレターのO/H:エンジン同様、分解前に現在の状態を測定、記録した後、分解して行きます。内部を清浄後、各部を調整して行きながら組み付けます。
これでエンジンO/Hが終了です。心を込めて一生懸命作ったエンジンが良い仕事をしてくれるよう願いドライバーに渡します。後はドライバーが慣らし走行を行なうことになります。